有機野菜と無農薬野菜の違いは
有機野菜は、有機JAS法(2001年施行)において定義されており、農林水産省の認定登録機関による厳しい検査に合格した食品(農作物)のみが「有機JASマーク」を付けることを許されており、オーガニック野菜とも言います。
有機野菜では、禁止された農薬や化学肥料は一切使用しておりませんが、中には、有機JAS法によって禁止されていない農薬も存在しますので、このような農薬が使われていた場合は、全面的に安心だとは言い切れない面があります。
無農薬野菜とは、栽培期間中に農薬を使うことなく生産された野菜のことを指します。
そのポイントは、「栽培期間中に」農薬を使わないということです。
したがって、もしも、栽培期間外に、つまり前年の栽培で農薬を使った場合に、農薬や化学肥料がその土壌に残っていたとしても、今年度に農薬を使わなければ、そこで作られる野菜は無農薬野菜となります。
無農薬野菜は無農薬とうたっているので、栽培中の農薬の使用は無いと判断できますが、その野菜の栽培期間以前の農薬の使用に関しては定義されていないので、純粋な意味での自然的土壌から生産された野菜と言えるかどうか、という点では断言できない面があります。
無農薬野菜には、一切の化学物質を排除したオーガニックなイメージがありますが、実際に定義されている条件とは少し離れているようです。
とはいえ、安全性は、他の野菜と比べても非常に高いと言えるでしょう。
これに対し、有機野菜は農林水産省が厳しい検査の末に認めたもので、生産過程も非常に手間がかかっているため、作られた野菜も栄養価が高く健康的です。