LED治療の美容効果
美容皮膚科などで行われるLED治療においては、専用の機器を使ってLEDを肌に連続的に照射していきます。
LED治療は、光の色によって、期待できる美肌効果が異なります。
LEDにはさまざまな色の種類がありますが、光の色によって肌の到達深度が異なるため、効果にも違いが出てくるのです。
■青色LED
主として、ニキビ治療に用いられています。
ニキビは、皮脂の過剰な分泌などによって、毛穴に棲みつくアクネ菌が繁殖することで発生します。
このアクネ菌は代謝をする過程で「ポルフィリン」という物質を産生しますが、青色LEDこれにアプローチします。
青色LEDがポルフィリンと反応すると、活性酸素が作られ、これが、アクネ菌を殺して、ニキビを改善したり、できにくくします。
また、皮脂の分泌を抑えたり、毛穴を引き締める作用もあります。
■赤色LED
皮膚表面(表皮)のさらに奥にある真皮にまで到達します。
真皮には、コラーゲンやエラスチンのもとになる「線維芽細胞」が存在しており、赤色LEDによって活性化します。
これによって、コラーゲンなどが増えて肌の弾力がアップし、小じわや毛穴が目立ちにくくなります。
また、血行を促進して、くすみやクマが改善するだけでなく、ニキビやニキビ跡の炎症を抑え、表皮の再生を促すといった効果も期待できます。
■白色LED
波長が830ナノメートルと長く、真皮のさらに奥深くにまで到達します。
赤色LEDと同様に、真皮の線維芽細胞の活性化や表皮を再生させる働きがあります。
また、肌の奥にある筋肉層にまでアプローチすることも可能で、筋肉のもとになる細胞を活性化させて、筋線維(筋肉を構成する線維状の細胞)を太くし、しわやたるみの改善といった、エイジング効果が期待できます。