目のクマは病気のサイン?
常識的に考えて、目の下にクマができるのは、疲労や寝不足が原因で出来るものと思いがちですが、実は、このクマは病気のサインである可能性もあるのです。
例えば、「青クマ」は、鉄欠乏性貧血、肝臓疾患・腎臓疾患、うつ病などの病気が考えられます。
鉄欠乏性貧血は、鉄分が不足することによって貧血が起こり、血行が悪くなります。そうすると、血液中の暗い赤紫色をした還元ヘモグロビンが目の下に留まって、「青クマ」となります。
また、肝臓疾患・腎臓疾患は、肝臓や腎臓の機能が低下すると、血液を浄化する働きが衰えてしまうため、血液の流れが悪くなって「青クマ」があらわれるのです。
さらに、自律神経が乱れるうつ病になると、目や口の周辺の血流が滞りやすくなりますので、こうした血行不良によって、目や口の周りが青白くなるのは、うつ病の特徴のひとつなのです。
この他、バセドウ病になると、眼球が突出することにより、目の下の脂肪がたるんだような状態になるため、「黒クマ」ができる場合があります。
また、目の下に留まらず、目元全体がくすんでみえるのは、皮膚炎による色素沈着の可能性があります。