知育の目的と方法

「知育」と聞くと、大抵の人は、幼児期から塾や習い事に通わせ、詰め込み教育を行って成績優秀な子供に育てるというイメージがあるかもしれません。

しかし、成績のよい子供になるのは、知育の効果の一つであり、それが目的ではありません。

知育の目的は、読み書きや計算などの勉強能力を高めるというのではなく、「自分でモノを考えることができる力」を育てることです。

すなわち、目の前の問題を把握し、これまで培ってきた経験や自分の価値観などを上手く活用して、その問題に対する一番良い答えを導く力を育てるのです。

この問題解決能力が高まれば、勉強の仕方もうまくなり、それが結果的に成績の向上に繋がるのです。

また、仕事面でも段取り良く進め、テキパキとこなすことができます。

こうした「自分で考える力」は自然と育つものではなく、脳が成長する幼児期にたくさんの刺激を与えることが必要です。

親の気持ちとしては、入学しても困らないよう、できるだけ早くから読み書きや計算などの学習をさせたいところでしょうが、脳が発達中の幼児期には脳を育てる知育が大切なのです。

しかも、子どもに無理矢理やらせるのではなく、子どもが興味を持ち楽しんですることが重要です。

特に、指先を使った遊びは効果的です。指先は脳の神経に直結しているため、指先を使えば使うほど発達します。

ビーズや折り紙など単純な作業でも、子どもの脳はフル回転するからです。

自然体験をさせることは最高の知育になります。植物や動物に触れることで五感をフル回転しますし、自然の匂い肌触りなどは、感覚として体に刻み込まれ、たくさんのことを感じ、知ることができ、心身共に健康な子どもが育ちます。

子どもの想像力や感覚を伸ばすには、親が子どもと積極的に触れ合って、子どもの質問に対し大人がしっかりと答えることによって、コミュニケーション能力が向上します。

 

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