スマートホーム導入にあたっての注意点
自宅をスマートホーム化するのは、あくまでも快適さを実現するための手段であり、スマートホーム化すること自体が目的ではありません。
そこで、快適な生活を手に入れるために注意すべきことは、
■「いつも同じ手順を踏む行動」を自動化する
これによって、いつも同じ手順を踏む行動を省略化することができます。例えば、朝起きるときに必ず部屋の明かりをつけているのであれば、それを自動化することによって無駄が省け生活の快適さが増します。
■IoT化する必要はある?
無理にIoT化する必要のないものもたくさんあります。例えば、玄関・廊下の照明はIoT化しなくても「センサーライト」をつければ十分です。
逆に、部屋の照明はIoT化したほうが便利です。センサーライトだと、部屋の中でじっとしていると電気が消えてしまうこともありますし、気分によって色を変えることもできません。
このように、何を実現したいかを明確にして、どんなデバイスを導入すれば良いかを考えましょう。
■同居する家族の生活パターンも考慮してデバイスを選ぶ
1人暮らしだと問題はありませんが、それぞれ行動パターンが異なる複数の人が同居している家族だと、1人が外出した際にリビングの照明を自動消灯する設定にしていたら、他の人がリビングにいるときでも部屋が暗くなってしまうことがあります。
このため、リビングのような共有スペースでは、無理に照明IoT化する必要はないかもしれません。
これは、空調においても同様で、IoTデバイスで何かを自動化する際は、家族の行動パターンを考慮する必要があります。
■ハッキングのリスクに注意
家電に通信機能を持たせると、必然的について回るのがハッキングされるリスクです。
IHコンロをインターネットに繋いでいた場合、ハッキングされると点火されたまま放置される可能性があります。このため、火を取り扱う家電はIoT化させないことが無難です。
また、玄関のカギも他の機器と繋げてはいけません。
例えば、Google Homeをスマートロックと連携させてしまうと、誰かに「Google、カギを開けて」と言われてカギを開けられてしまう恐れがあります。
スマートホーム市場はまだ成熟した段階に入ってはおりません、このため、IoTデバイスに脆弱性がないという保証はありません。
常に、ハッキングされるリスクを想定し、被害を最小限に抑える仕組み自分で整えることが何よりも大切です。